世界パスワードの日 ―誰にも何も言えずに―
突然ですが皆さん、誰にも打ち明けられず
一人で抱え込んでいることはありませんか?
こんな私にも、人に話せず一人背負っていることがあります。
皆さんこんにちは。貴方の隣人FJです。
この世には「考えてはいけないこと」がいくつか存在します。
・呼吸の方法
・歩き方
・舌の定位置
などなど…
それらは大抵いつも何気なく出来ていることです。
そしてそれらは普段無意識で出来ていることなのに、
その方法を考えてしまうと途端に難しくなってしまいます。
寝る前に考えてしまったなら、翌日寝坊することを覚悟するしかありませんね。
私も先日やってしまいました。
いつもと同じ電車に乗り、いつもどおりに出社し、いつものようにPCを立ち上げ、
「いつも打ち込んでいるパスワードを…」と考えたが最後でした。
1文字ずつ頭で唱えながら打ち込んだ結果返ってきたのは
「パスワードが間違っています」の無慈悲な一言でした。
そう、これも「考えてはいけないこと」の一つなのです。
私「あれ?大文字と小文字を間違えたかな?」
PC「パスワードが間違っています」
私「え~っと初めがこれで…」
PC「パスワードが間違っています」
私「あ、記号とか…」
PC「パスワードが間違っています」
私「……ほんとに?」
PC「はい」
こうなってしまってはもうダメですね。考える程、泥沼にはまってしまいます。
ピアニストが鍵盤を指で自然になぞるように、
お坊さんがお経を唱えるように、
議員が何も考えず口を滑らせるように、(これは違いますね)
パスワードを打ち込む動作も初めこそ考えて行うものですが
毎日の繰り返しを経てそのリズムは指に定着します。
それは筋肉の記憶。私が忘れてもこの体が覚えているのです。
そして忘れていることに気付き、思い出そうとした時にはもう手遅れです。
よく「一人で抱え込まず、人に打ち明けたり紙に書き出すのがよい。」とは言いますが
事この問題に関しては、ただただ己と向き合うことでしか解決出来ません。
結局、一度頭の中を「空」にしてからようやくログインすることが出来ました。
そしてそれ以来、リズムではなく言葉で明確に覚えるよう意識づけました。
人は同じ日々を繰り返す中で一つ一つの動作を最適化していきます。
もしかしたらそんな中で見落としてしまっている感動や出会いがあるのかもしれませんね。
本日、5月第一木曜日は世界パスワードの日です。
決済情報や各種アカウントが個人の手のひらで管理される時代。
この機会にパスワードを見直してみてはいかがでしょうか?
それではまたお会いしましょう。
貴方の隣人、FJでした。
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